本日、第52回の学習会を開催しました。

テーマは、「個と全体へのアプローチ」です。まず最初に熊本大学の菊池哲平先生、星槎大学の阿部利彦先生にご講話いただきました。

菊池先生は、これからの特別支援教育の姿から、「多様な児童生徒の背景や特性に適した指導」「学習のつまずきに対する早期の介入」「協働的な学びを支える学級経営の充実」が求められており、UDがフレームワークとして期待されていることを教えてくださいました。また、授業のUD化モデルの最も土台として「承認(認め合う)」が必要であると話されました。実際に学級経営をしていると、「承認」や「つながり」が落ち着いたクラス作りには、とても大事であると実感していたので、菊池先生の話に心から納得できました。

阿部先生からは、より具体的な指導の仕方の話がありました。援助要請や個別の見取りの話がありましたが、最も心に残ったことは「子どもたちの自己決定や自己選択を尊重していくことが大事」という部分でした。「子どもが求めていること」と「教師が支援したいこと」は必ずしも同じではありません。子どもたちが自分で決められる環境を整えることが、教師の大事な仕事になっていくのだろうと改めて感じました。また、「子どもに〇〇させよう」という外発的な手立てではなく、「子どもが〇〇したい」と内発的に思うような手立てを考えていくマインドに、変わっていく必要性も感じました。

最後に、UD研のメンバーの3人も含めてパネルディスカッションを行いました。実際は、パネラー3人の質問の時間のようになりました。質問に丁寧に答えていただき、2学期からすぐに実践できそうなヒントをたくさんもらうことができました。阿部先生、菊池先生、本当にありがとうございました!

参加を希望される方は、チラシのQRコードか下記のURLからお申し込みください!

対面式:https://kokc.jp/e/21ae90a4995a4de9662cfdb36ca44d59/

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6月6日に第51回の学習会を行いました。テーマは「自由進度学習」です。

 まず、帯山小学校の田邊先生、久我先生に実践の発表をしていただきました。お二人に共通していたのは、「目標」「見取り」「振り返り」でした。子どもが自分で「目標」を立て、取り組んだ結果を「振り返る」ことを一貫して行われていました。また、「自由進度学習」は子どもの進捗状況や理解度を把握することが難しいのですが、ポートフォリオなどを使って丁寧に「見取り」をされていました。

 「子どもたちにとって、本当に大事な力は何か」を一生懸命に考えられ、試行錯誤されるお二人の姿に、刺激をたくさんいただけるお話でした。

 実践発表の後には、参加者の先生方からの質疑応答を行いました。誰も「自由進度学習」の正解が分かっていないからこそ、先生方の教育観や授業観が垣間見える充実した時間でした。

 まだまだメジャーな方法とは言えない自由進度学習。学校の中でも共感を得られる部分とそうでない部分があるのも事実です。そのような中で、興味を持ってくださったたくさんの先生方と意見を交わせたことに幸せを感じる会となりました。

期日が迫っています!申し込みはお早めに!

参加希望の方は、チラシのQRコードか下記のURLから申し込みください!

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 先日、「家庭学習ブラッシュアップ〜授業が変わった 家庭学習は〜」をテーマに学習会を行いました。今回は事務局員+お知り合いの先生方を中心とした学習会でしたが、こじんまりとした温かい雰囲気の中、学び合うことができました。
 今回は、熊本市立秋津小学校の前田浩志教頭先生と同校の中村智恵先生を講師としてお招きし、家庭学習についてのお話をしていただきました。

 前半は中村先生から家庭学習の実践をお聞きしました。家庭学習で個別化を図り、子どもたちの自己調整力を高めていくというお話は、新たな視点でした。

 特にタブレットを活用し、カレンダーで学校行事やテストの予定などを子どもたちと共有するという実践はとても参考になりました。子どもたちが先を見通し、自分で学習計画を立て家庭学習に取り組む力こそ、将来主体的に学び続ける大人になるために必要な力だと感じました。

 また、授業と家庭学習のつながりについてもお話をしていただきました。子どもたちが授業の振り返りをしながら、自分の苦手なところやもっと伸ばしたいところに気付き、本時の授業と次の授業を家庭学習で繋げていく姿がありました。

 会の後半では、参加者の先生方からの質問をもとに、宿題に関連して様々なテーマで協議が行われました。参加者の先生方全員での熱い協議となり、1時間では時間が足りないほど盛り上がりました。


 今回の学習会で、今まで教師も子どもも当たり前のようにしていた家庭学習(宿題)について、誰のための学習なのか、教師が一方的に課すものになっていないか、など改めて原点を問い直すことができました。個人的には、授業と家庭学習を連動させることを意識して、家庭学習をブラッシュアップしていきたいと感じました。年度末というお忙しい時期の中、発表の準備をしてくださった秋津小学校の前田教頭先生、中村先生、そして参加してくださった先生方、本当にありがとうございました。

 次回は4月の学習会を予定しています。詳しい予定につきましては、ホームページ、Instagramで発信していきます。今後ともよろしくお願いいたします。

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 昨日、第48回の学習会を行いました。全国各地から多数ご参加いただきました。ありがとうございました。

 今回「立体型板書」研究会の先生方とのコラボ学習会となりました。パネラーの先生方お一人お一人の板書に対する考えや、その源になる「学び」や「学力」とは何かについて、たくさんのお話をお聞きすることができました。

久村 忠司先生の板書
溝上 剛道先生の板書
岡 雅昭先生の板書
藤井 悦子先生の板書と子どものノート

 これまでの板書のイメージは、「子どもたち数人の気づきや学びを使って、板書を完成させていく」でした。しかし、パネラーの先生方のお話を聞くと、「板書を使って、子どもたち一人一人の気づきや学びのスイッチを入れる」とのこと。全くの逆でした。みなさんのお話に共通していたのは、「板書はツール」「板書は個々の学びを深めるためのもの」ということでした。板書のイメージがガラリと変わりました。

 また、「学び」「学力」「授業の手応え」とは何かについてもお話しいただきました。これも、皆さんに共通していたのは「ペーパーテストも重要だけど、+αの学力(学び方・表現力・協働力など)をどう身につけることができるようにしていくかが大事」ということです。そして、その+αの伸びを教師が確認できる時間やシステムを先生方はお持ちでした(振り返り・ノート・個々の追求タイムなど)。個人的には、+αの学力のお話が一番の学びでした。

講話  沼田 拓弥先生

 最後に「立体型板書」研究会主宰の沼田拓弥先生に講話いただきました。ここまでの座談会の話を踏まえてのまとめをしていただきました。改めて、板書「を」進めるのではなく、板書「で」個々の学びを進めるということを分かりやすくお話しくださいました。たったの15分しか時間が作れなかったことが悔やまれました。次は是非2時間くらいお聞きしたいです!

 本当にあっという間の90分間でした。趣旨にご賛同いただきご協力いただきました「立体型板書」研究会の沼田先生、遊免先生、岡先生、藤井先生には心から感謝申し上げます。また、素敵な提案をしてくださった久村先生、溝上先生もありがとうございました!

 今後の学習会の予定は、ホームページとInstagramで発信していきます。今後ともよろしくお願い致します。

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 第48回学習会は、「学びを子ども一人一人に還すためには?」がテーマです。今回このテーマについて、「板書」の視点から迫ってみたいと思います。トークテーマに沿ってパネラーの先生方に話していただく、座談会のような会にしたいと思います。

また、今回は「立体型板書」研究会とのコラボ学習会です。板書の達人の先生方のご意見から多くのことを学べること間違いなしです。多くの皆さんのご参加をお待ちしております!

参加申し込み

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 本日、第14回の研究大会を行いました。夏休みのお忙しい時期、さらにとても暑い中でしたが、多くの先生方にご参加いただきました。ありがとうございました。

 前半は久村先生の実践発表と質疑応答を、後半は講師の大野先生の講話から多くのことを学ばせていただきました。

 久村先生のお話から、子どもたちに寄り添うことの大切さを改めて感じました。子どもたちの言葉や反応から本当の困り感に気づき、「子どもたちに算数の面白さを伝えたい!」という強い思いを持って試行錯誤されたことが伝わってきました。実践から溢れ出る情熱と向上心でした。算数的な力量も当然ながら、教育的愛情に溢れている素晴らしい実践を見せていただきました。実践発表の後は、熊本市教育委員会の山田光太郎指導主事にコーディネーターとして参加いただき、質疑応答を行いました。ご質問いただきました先生方のおかげで、学びが深まりました。

 後半は、大野先生の講話をたっぷりと2時間!贅沢な時間でした。「間違いを修正することで、本質を明らかにしていく」「全員で助け合いながら、山頂を目指す登山のような授業」「教師こそ、子どもと“対話”しないといけない」。大野先生の言葉一つ一つにハッとさせられました。何よりも「困っている子も含めてクラス全員で頑張るんだ!」という教育観に心を打たれました。授業のスタイルはそれぞれあれど、この気持ちは子どもたちのためにも絶対に教師が忘れてはいけないものだと感じました。

 夏休みのお忙しい時期に、遠い熊本まで来てくださった大野先生。大野先生の温かいお人柄に研究会メンバー一同、心を持っていかれました。また必ず熊本で一緒に学ばせていただきたいです。そして今回大野先生を紹介してくださり、実践発表までしてもらいました久村先生に感謝です。

 今後の学習会の予定は、ホームページやSNSで発信していきますので、今後ともよろしくお願い致します。

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